顎関節症とは

「顎関節症」とは顎の関節で起こる関節症です。関節症で有名なのは膝関節に起こる「膝関節症」がありますが、この顎関節症の方も結構多くいらっしゃいます。

ちなみに、顎関節がどこにあるかと言うと図のように耳の穴のすぐ前にあります。

蝶番の軸の部分と同じ様に、口を開け閉めする度にこの関節が動きます。

この関節に不具合が起こると以下のような症状が出てきます。

「口が開きにくい」「口を大きくあけることが出来ない」「口を開け閉めする度に顎がカクカク音がする」「口を開けようとすると耳の前が痛む」

などがあります。

これらの症状があれば「顎関節症」が疑われます。関節そのものに原因がある場合口腔外科を受診することをお勧めします。

関節に異常がない場合

顎関節に異常がなくても「顎関節症」の症状が出る場合があります。それは顎関節を動かしている筋肉が傷んでいる場合です。

口を閉める時「咬筋」「側頭筋」「外側翼突筋」「内側翼突筋」の4つの筋肉が働いています。

これらの筋肉のうち左右どちらかで障害があると、口の開閉で動きの左右差がでて正常な顎の動きができなくなってしまいます。

その頭痛、顎からかも？

頭痛の原因の1つに側頭筋の緊張があります。姿勢不良や噛み癖などで片方の側頭筋に負担をかけ筋肉が緊張すると、その中を通っている神経を圧迫し結果として頭痛（特にこめかみ部分）を起こしてしまいます。

脳などに異常がなく肩首の治療をしても頭痛が改善しないときは、顎関節及び側頭筋の治療を考えてみると良いでしょう。

ハイボルテージで対応

当院では顎関節症の症状およびしつこい頭痛に関してハイボルテージ療法で対応しております。

筋肉由来で起こっているものなら充分対応可能です。うまくいけば数回で顎の動きや頭痛が驚くほど改善されます。

また当院で治療しても全く改善が見られない場合は、顎関節そのものの変性が考えられますので専門医（口腔外科）を受診されることをお勧めします。